思い出してしまった・・・

query_builder 2023/11/28
理事長のひとり言
20231128_132153

10年前の出来事を思い出させられることがあった。手術後、目を覚ましたとき、左足がバタンと倒れた。動かせるけれど何も感じない。足がどこにあるのかさえ分からない状態だった。 

その後、私の歩く力を取り戻すために何度も手術を受けた。しかし、期待していたように回復することはなかった。それを受け入れることができるまでには3年かかった。 

医師からは、「歩くのではなく、絶対に歩かないでください」と告げられた。その言葉には深い意味があり、「今の状態で転倒したら脊柱損傷で寝たきりになる可能性がある」という警告だった。 

実際、3年前には練習中に転倒し、大腿骨を骨折。その後、下半身の麻痺症状が進行してしまった。 

社会保障のサポートを受けながら、自分でもリハビリを頑張り、少しでも前に進もうとしてきた。しかし、車椅子生活を受け入れざるを得ない状況に追い込まれた。それでも、周囲からは「歩けるのに歩かない」という言葉が聞こえる。 

こんな状況で車椅子で外出するのは恥ずかしい。けれど、こんな我慢をしないと、障がい者として生きていくことができないのかと考える。

法律や施策があっても、実際の社会の現状が悲しい。私たち障がい者に対する理解や配慮が、まだまだ足りないのだ。 

インクルージョンやダイバーシティの概念があるにも関わらず、こんな風に言われることが辛い。私たちの生活や困難を少しでも理解してほしい。 

これは、私の一部分。私たちは個々で違った戦いをしている。

理解と尊重をお願いしたい。

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